わたしが選んだ人
こんにちは。
まだまだめげずに記事を書きたい私です。
表題「わたしが選んだ人」。すばり自分の夫の話です。
わたしはつい最近まで、夫のことを人がいいだけの、優柔不断な人間だと思っていました。唯一の美点が寛大さかなぁ、と。
日本でも海外でも、どこかのお店に入るときは必ずわたしに先陣を切らせるし、旅行もなにも計画しないし、その他もろもろ言いっ放しで実行しない、そのくせ金には厳しくて、買い物もほとんどしない。まあ、こんなわたしと結婚生活してくれたからかなり寛大なんやろなと思ってました。
しかしながら海外生活をするなかで、彼のことを誤解していたと反省しました。
1、観察力
人をよくみてる
その人が喜ぶ言葉、行動を見ぬく。
妻には絶対に発動しない。
2、押しの強さ
海外生活では必須なのかも。
相手が誰であろうと(大使館職員に対してもw)ポイントポイントでかなり押して行く。
妻には時々発動する。
3、耳がいい
耳がいいということは、言語能力が高い。羨ましい。
ただし妻の言葉には感度が低くなりがち。
4、器が黒部ダムレベル
とにかく、最初に他人を貶さない。
そして慌てない。あせらない。
妻にはいつも発動。
と、まあ、海外生活をはじめてからこんだけの美点を発見しました。
日本にいた頃は彼にイライラしていたのが、この頃はめっきり感心してばかりなのです。彼のこの美点は決して美徳ということではありません。ただ、生きる力としてはかなり頼もしいのです。
駐在員として仕事をして行くなかで身につけたわけではなさそうなので、たぶんわたしが出会ったころもこういう彼の性質を目にしていたはずです。しかし、未熟なわたしは価値を見いだせなかったようです。というか、日本の日常生活ではあまり必要ないんですね。
ところが海外生活をしていると、しばしば、〝日本人らしくない″言動が求められるわけです。
そんなときに、不器用人間なわたしは対応に窮してしまうことがしばしば。
対して夫の対応を見ていると感心してしまうばかり。
慌てずに、耳がいいので相手の言葉を、よーく聞いて、グイグイ押して行くんですよ。ほへー見事。キャンキャン吠えるわたしとは大違い。
「いやいや、駐在員なんだから当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、そういうわけでもないのです。
実に様々な駐在員さんいらっしゃいますので…。
まあ、まあ、とにかく。
なるほどなあと、所変われば品変わる、こういうことなのか!と。
夫婦関係は十人十色、わたしたち夫婦の色がようやく見えはじめたような??
そして、はじめて自分の意志で選んだといっても過言ではない、この選択が結構いい線いってるんじゃないか、とおもいはじめています。
やはり、海外生活をしてよかった、と思うばかりです。
はいはい、のろけのろけ。