綾瀬はるかの透明感に女子だって癒されているぞ事件
カズオ・イシグロ氏原作の『わたしを離さないで』がTBSでドラマ化されたのが去年1月。
1年9か月の時を経て再放送されていたこの一週間。
録画をして、章ごとにイッキミ中であります。
【以下にドラマの内容がちまちま書かれています。盛大なネタばれはしていませんが
見る前に先入観もちたくない!みたいな方とか注意してください】
ドラマ「わたしを離さないで」を再び見た感想
※初見感想
わたくしも去年、例にもれず見ておりましたが、そのときは「女子同士のあるある」にかなり注目していました。
このドラマって、「女子ずっ友問題」に通じるな、と。
クラスに必ずこういう女子ペアっていませんでしたか??
クラスのみんなが知っている、「あいつら、仲悪いよね」「けど、いつも一緒」という関係性。
そういう女子の嫌な部分を描き切ってる感じが、結構好きでした。
クローン問題とか、医療がとか、人間としての尊厳がとかは…まあおまけなのかな、と。
ドラマ的展開では、やっぱり「女子のぐちゃぐちゃ言い合いつつも離れられない謎の依存関係」ってありがちだし、おもしろい!
『ピーチガール』世代の私にとっては、かなりの好きジャンルドラマ(*'ω'*)だったわけです。
ところが当時は全然話題にもならずに終わったこのドラマが、なんじゃかんじゃでもう一度再放送されることに!
これは満を持して、水川あさみを堪能するぞーーー!!と意気込んでいたところ、
1年という歳月を経過して人間としての経験値がアップしたわたしはwww前回とはまた違う観点でこのドラマを眺めることになったのです。
ドラマ「わたしを離さないで」を再び見た感想
①綾瀬はるか肌綺麗的観点(ネタバレなし)
肌きれい、透明感すごい、これまじで同年代かよしんじられない。という観点。
SK-Ⅱ、一時帰国の飛行機で買うね、と決心させるほど。
たぶん、この国にいると皆さん肌の色も違うし、カサカサ上等!って感じなので改めて彼女の透明感肌質に打ちのめされる。
もうこれだけで癒される。
②自分人生不可操自分的観点
この世界では人間は二種類に分けられていて、クローンとして本体に提供する者(いわゆるドラマ内「提供者」)と本体として提供される者になるわけだけれど「提供者」は全く人間として扱われていないわけです。
いうなれば家畜(ドラマ内でも度々言及されています)。
「提供者」は都合の良い教育をされ、都合良く扱われ、そして「終わり」が来ます。
この「終わり」という言葉がなんとも無味乾燥でなんの感情もまとわないのでちょっと怖いんですよね。終わりって何?なんで死ぬって言わないの?と。
もちろん「提供者」は本体のために夢も希望ももたず、ただ「終わり」への日々を「使命」として全うしていくわけです。もちろん「終わり」がいつ来るかなんてわかりません。
(…この話って結構設定的にあれ??って思うことがあるんだけれど、まあSFだからで片付くからまあ、みなさんお手柔らかにと思います。)
そんな流れをみていたら、この話案外グロくないなって思い始めました。
だって、これ我々の日常じゃないですか?
人間の認識として「知らないこと」は「(存在し)ない」ことと一緒です。
駐在生活が始まり、専業主婦として新しい「世界」に入ったわたしでした。
ある程度覚悟はしていましたが、駐在にくるまでは私の中では「(存在し)なかった」ことが急に現実に押し迫ってくるんです。
時に喜んだり、時に絶望したり。
妬み、嫉み、憎しみ、親しみ、喜び、悲しみ、楽しみ…今まで私の人生に存在しなかった種類のこれらが押し寄せてきます。まじヘビー。
例えばインスタをはじめとするSNS、それを見なければ今までも楽しく生きて行けたかもしれないが、見てしまった以上もう元には戻れない。無視できない!
こんな感情をうまくSF設定にのせて表現しているのではと思いました。
特にトモの幼少時代ね、龍子先生とのやりとりも、結構好きなシーン。
「なんで余計な事言うんだよーー!!」とテレビの前で叫んじゃうww
そして、もう一つが陽光学苑校長先生の言葉
「管理とは保護」
これね。これ。
もちろん陽光学苑みたいな行き過ぎた管理は必要ないけれど、管理ってどういうことか脳直でしか捉えていないと、生きづらい。
この頃人生の時間割がほしいくらいだよ、わたし。
最後は「終わり」が選べないこと。
やっぱ選べないでしょ。
五体満足かもしれないけれど、一日一日削られて消耗していく感覚。
女なんて「老いが許されない」んだぞww
③まとめ(ネタバレなし)
いやあなんだか設定暗い感じになってますが最終回はドラマとして前向きな結論がきちんと出ていると感じます。
設定が暗くてグロくて苦手って思うかもしれませんが、水川あさみの女子演技最高です。
原作は読む気もないのでどんなラストか知りませんが、一気に見るのがお勧めのドラマです。
あと、『家畜人ヤプー』の世界観と比較してもおもしろいなと思います。
いつか記事書こう☺
画像はわたしが認識するあやせはるか。
トモの気持ち、分かる…;つД`)