赴任辞令はあんまり突然じゃなかった件
ついに家族が駐在員に…
御社では出世街道ですか?それともただの厄介払いですか?特攻部隊?
「駐在員」が会社内でどういう立ち位置なのか気になるところですよね。
同期で一番に駐在員になったアイツ。全然仕事ができなすぎて上司に引っ張られていったらしい、とか。
あの先輩は出世するために「必要に迫られて」行くらしい、とか。
ほんと、なにが本当なのか情報に惑わされてしまう今日この頃です。
某テレビ番組では、辞令は突然にくるっていっておりますが、我が家は全然突然ではありませんでした。
約半年間じっくりじっくり、自家製タレに漬け込まれていました。
おかげでいろいろと段取りを踏んで準備をすることができたのも事実。
当時の駐在員(夫)の上司には感謝しかありません。
以下に、私が駐在員出発までに行った内助の功をご紹介します。
(こうしてネットの使えない検索結果が増えていくのですね。)
で、本題。
駐在の声がかかり、内々に駐在が決まったらさっそく準備を開始しましょう。
まずは日本を余すことなく堪能する。まじマスト。
笑い事ではありません。
駐在員は赴任間際になれば引継ぎのための出張や残業、送別会とほんとうに毎日が大忙しになります。
辞令が下りるその前に、家族でまったり日本を楽しみましょう。
国内の観光はもちろんですが、近所の散歩やおいしいケーキ屋さんめぐり、いきつけの居酒屋さんなどに行くことも忘れずに。
この何気ない日々の演出が後々、駐在員の活力になります。
赴任国に行ったらば、駐在員の健康が一番大切です。
心も体も健康に過ごしてもらうために、赴任前はとことん駐在員の要望に応えていきましょう。
このとき大切なのは、「こいつ(mango3)はもしかして駐妻になりたいだけちゃうんか?」と思われないこと。
この時期の駐在員(夫)はなぜか、駐妻ブログを読み漁っていた。
赴任先のことをGoogle先生に尋ねると、まあ、ヒットしますね。
検索上位の駐妻ブログって割と華やかなものが多くて、自分的にも「知りたいこととなんか違う。。。」と感じるブログが多かった。(全部じゃない。全部じゃないよ!!!)
「なにが駐妻だっ!!」と悪態をつく駐在員に、自分はこういうことしたいから行くんじゃないよ!と常々言っていました。
実際はこう(駐妻ブログみないに)なるにしてもね。
どうやったらモチベーションが上がるかなあとか、不安を和らげるにはどういう言葉がけが必要なのかなあって割と一生懸命考えていた半年でした。
冒頭にも書いたけれど、駐在ってもはやそんなに「出世」とか「高給」には結びつかなくなっています。断ったからって、上司の心証が悪くなるでもなし。
なんなら、兵隊としてスライドに次ぐスライドで日本での席がなくなる、なんてことも。
だったら、日本でじっくり仕事したいだろうなあとか、もう少しスキルを身に着けたいだろうなあとか。
家族ですらこんなことを考えるのだから、本人はもっといろいろ考えますよね。
いくら駐在の壁が低くなったとしても、駐在員は失敗が許されない。わからないが許されない。若いからが許されない。特にASEANだったらローカルの部下をうまく指導して質を向上させないといけないわけだから求められるものは日本のものとは全く違う。
「断ろうかなあ・・・」という弱気発言があったのも事実です。
断るのは簡単なのですが、私としては是非とも駐在に行ってほしかったのです。
というのも、当時の駐在員の部署がとてつもない人手不足で、担当を何件も抱えていました。
出張もいろいろなところに行き、上司も詰めるタイプの人・・・正直、日本にいても消耗して終わりそうと感じていたのです。
翻って思い出すと、以前の部署ではじっくりと市場開拓をしていました。その時の割イキってたやん、と。「俺には海外とか合わない」とか言いつつ、「駐在員に、来て♡言われたんだわあ(クイクイ)」ってイキってたじゃんかあ!と。
こいつ、ちょっと駐在行ったほうがいいんじゃね?と感じたわけです。(何目線?だれ目線?)
にしても、弱気のままじゃあ、まずい。
本人の性格や特質的には問題ない。あとは気持ちや!
せや!じゃあどうして駐在に行くのか、その目的というか動機をはっきりさせないと、いつまでも弱気なままなんとちがうか!と、まあ腐った頭なりに考えたわけですね。
んで、3つも考えちゃった♡
まずは、市場を知れる。駐在員の会社はASEANをメイン市場としているので、生きた現状を知れるのは良い。
次に、人脈をつくる。駐在員は部署や国を超えた横のつながりが濃い。
そして、子供をつくる。これ仕事関係ないけど。日本にいたらいつまでも作らなそうだったから。
あれ、こう見るとなんだか大したことないなあ。
まあ、でも腐りかけの割には良いこと言えてたと思います。人によっては仕事のこと口出すと怒り狂うタイプの男性いますが、うちの駐在員(夫)は他業種の私の話をよく聞いてくれるので、しゃべり甲斐がありました。
私の連日にわたる、「おまえはできる子や」作戦により、たぶんだけど、気持ちよく出国できたと思います。たぶんね。